日本ツラノ書院
オンヌリ教会主任牧師 ハ・ヨンジョ師があなたに贈る手紙
神様は私たちのために
美しく、祝福された人生を備えてくださいました。
それは敗北ではなく、勝利であり、
絶望ではなく、希望であり、
死ではなく、いのちです。
神様はこのようなすばらしい祝福を
私たちが限りなく楽しむことを願っておられます。
「聞いて」ではなく「見て」学ばせる教え(マルコ3:13〜15 )
韓国からヒューストンに来たばかりのある夫婦が、主日礼拝に参加しました。有名なある韓国会社の支社に派遣されて来た夫婦でした。二人とも教会は初めて出席したそうです。一般的に、子どもの頃クリスマスプレゼントを貰おうと教会に1、2度ぐらいは行った経験があると思いますが、彼らにはそのような経験さえもなかったようです。彼らは会社の同僚から誘われ「家の教会」の集いに参加し始めました。
「家の教会」のメンバーは彼らに対し愛をもって接しました。特に牧者(信徒リーダー)夫婦の配慮は素晴らしいものでした。車の購入や、子どもたちの学校の入学を助け、奥さんのために運転も教えました。この夫婦はしばらくしてイエスを主として受け入れ、バプテスマも授かりました。
その後、他の駐在員たちがヒューストン支社に到着しました。この時、この夫婦は新しく来た人々のために、車の購入や子どもたちの学校入学、夫人の運転を助けました。なぜでしょうか。牧者夫婦のしていることを見て学んだからです。見て学んだことを、アメリカに新しく来た方々に対して、同じく実践したのです。
人は聞いて学ぶのではありません。見て学びます。弟子は教えてつくられるのではありません。見せることによってつくられるのです。私は牧会者たちを見ると、その教会の信徒たちがどんな人々であるかを推測できます。信徒は牧師に似るからです。会議において発言の多い牧会者を見ると、その教会の信徒は会議を好み、口数が多いことが推測できます。役職に関心の多い牧会者の信徒は役職に強い関心を持つだろうと推測できます。信徒たちは知らないうちに見て学ぶからです。
牧会者がどんな説教をするかは、それほど重要ではありません。牧会者がどんな生き方をするかが重要なのです。なぜなら信徒は見て学ぶのであって、聞いて学ぶのではないからです。
(第三章「家の教会」が持つ三つの聖書的な軸 より)
神様の愛の深さ
人間の愛には死のような激しい情熱はありますが
長続きはしません。
今は愛でも、明日は愛でないことがあります。
しかし、神様の愛は真実で変わりがありません。
人間の愛は服やお金、家は与えますが
自分自身は与えられません。
神様は私たちの代わりに、
ひとり子を死に渡すことによって
私たちへの深い愛を示されました。
イエスを信じるということは
絶望、裁き、呪いから抜け出し
神様の愛の懐に抱かれるということです。
(「愛の手紙」より)
目次
愛の手紙〜花より美しいあなたに
慰めの手紙〜差し出した手が愛らしいあなたに
祝福の手紙〜この世にひとりしかいないあなたに
希望の手紙〜励ましてあげたいあなたに
知恵の手紙〜この世に生きながら天の御国を見上げるあなたに
いのちの手紙〜神様の贈り物であるあなたに
推薦のことば
・推薦のことば1
ハ牧師のメッセージを仙台ラブソナタで直接聞きました。また、その時配布されたCDを何度も聞き返しています。そのメッセージは明確であり、霊的な深さがあるにもかかわらず使われている言葉は決して難しくなく、押し付けでなく、自然に入るものでした。そして聞いた後には心の中が平和と励ましの感動で満たされていました。この本はハ牧師のメッセージの豊かな内容を、小さな項目ごとに書き表わしているような印象を受けました。聖書の真理、その思想が分かりやすく書かれています。信仰者であってもなくても、信徒であっても教職者であっても、誰にでも、読む人に神様が自分を愛していると感じさせる読みやすい素晴らしい一冊です。この本を心から推薦します。
保守バプテスト同盟塩釜聖書バプテスト教会 牧師 大友幸一
・推薦のことば2
この度、敬愛するハ・ヨンジョ牧師先生が「愛するあなたに」というエッセイ集を出版されましたことを大変嬉しく思います。内容は、愛、慰め、祝福、希望、知恵、いのちという、信仰の歩みにおいて基本的で大切な6つのテーマで構成されています。1ページ程度にまとめられた、平易な語り口のエッセイは、ハ先生から読者への個人的な手紙でもあります。ハ先生ご自身、度重なる肝臓がんの手術や、週3回の人工透析という困難に直面されながら、教会牧会と世界宣教のビジョンに燃えておられます。そこに記されている一つ一つの文章は、正にそのような先生の信仰体験から滲み出た珠玉のメッセージです。ですから、この本は一気に読み切るよりは、一日一篇ずつ味わって読むようにしたら良いでしょう。
「主イエスは私たちの……絶望的な姿よりは、肯定的で希望のある姿を見られ、私たちを決してあきらめることがありません。……その数えきれない愛は、私たちを感動させます」(23ページ)。
いつも前向きで肯定的な主イエスの愛でこの本は満ちています。きっとこの本を手にした方は、一つ一つの短いメッセージの背後に、主イエスの臨在を感じることでしょう。またこの本は、生きる目的を見失っているノン・クリスチャンの方々にも、必ず大きな慰めと励ましとなるはずです。ハ牧師先生を通して語っておられる主イエスの聖名をたたえます。この本にこめられた神の愛が、一人でも多くの人に届きますように!
日本ホーリネス教団IGL広島福音教会 牧師 加藤望
著者・訳者など:ハ・ヨンジョ
ISBN:978-4-93153417
ハ・ヨンジョ / 河用祚 牧師
柔和で温かい牧会者。
イエス・キリストの福音を目に見えるかのように鮮やかに証しする説教者。
韓国・建国大学と長老会神学大学を卒業し、アメリカ・バイオラ大学名誉文学博士号とトリニティー神学大学名誉神学博士号を取得、現在オンヌリ教会主任牧師、全州大学理事長、CGNTV理事長、 Duranno書院代表、明知大学名誉哲学博士、韓東大学理事、トーチトリニティー神学大学院大学の総長である。
著書には、『幸せな朝』、『荒野の祝福』、『イエス・キリストの7タッチ』、『使徒の働きの教会をめざして』など多数がある。