いのちのことば社
なぜ宇宙は存在するのか、人間の存在意義とは何か――人類の存在に関する「深遠な問い」をどう考えるのか。科学と信仰、相容れないとされる両分野から、互いの視点を知的に統合する道を探求し、「見える世界」と「見えない世界」の調和を考える。2008年に刊行された『ゲノムと聖書』の新装改訂版。
シリーズ キリスト教と科学。
クリスチャン新聞2022/04/17号 書評
【神学】『DNAに刻まれた神の言語』 ゲノム研究者によるキリスト教信仰の証詞
＜＜目次＞＞
解 説
はじめに
第�吃堯＿奮悗反�仰の亀裂
第１章 無神論から信仰へ
第２章 せめぎあう二つの世界観
神という概念は、人間の願いの投影に過ぎないのではないか
宗教の名のもとになされた害悪はどうなのか
神が愛に満ちているなら、なぜ世界に苦しみがあるのを許容するのか
理性的な人間がどうやって奇跡を信じることができるのか
第�局堯／祐屬梁減澆亡悗垢訛腓い覆覽震�
第３章 宇宙の起源
ビッグバン／ビッグバンの前には何があったのか
太陽系と地球の形成／人間原理
量子力学と不確定性原理／宇宙論と神仮説
第４章 地球上の生命―微生物と人間について
地球上の生命の起源／化石記録
ダーウィンの画期的な考え／遺伝因子ＤＮＡ
生物学的真理とそれがもたらすもの
第５章 神聖なる解説書を読み解く―ヒトゲノムから学んだこと
ゲノムを初めて読んで驚いたこと／ダーウィンとＤＮＡ
人間の進化についてはどうか／進化―理論か事実か？
第�敬堯＿奮悗悗凌�仰、神への信仰
第６章 創世記、ガリレオ、ダーウィン
ダーウィンの理論が一般に受け入れられない理由
創世記は本当は何を語っているのか？／ガリレオから学べること
第７章 無神論と不可知論―科学が信仰に勝るとき 選択肢 １
無神論／不可知論
第８章 創造論―信仰が科学に勝るとき 選択肢２
「若い地球の創造論」／「若い地球の創造論」と現代科学は相容れない
しかし、創世記を一字一句字義どおりに解釈する必要はない
神はペテン師？／理性への嘆願
第９章 インテリジェント・デザイン（ＩＤ）
―科学が神の助けを必要とするとき 選択肢３
インテリジェント・デザインとは要するに何なのか
ＩＤ論に対する科学的反論／ＩＤ論に対する神学的反論
ＩＤ運動の将来
第10章 バイオロゴス―科学と信仰が調和するとき 選択肢４
有神論的進化論とは何か／有神論的進化論への批判
アダムとエバは？／科学と信仰―本当に大切なこと
第11章 真理の探求者たち
証拠を自分なりに理解する／信仰の選択
決断をせまる証拠／求めよ、さらば与えられん
信者の皆さんへ／科学者の皆さんへ
最後に
補遺 科学と医学における生命倫理を考える
遺伝医学／個別化医療
ＤＮＡ検査がもたらす倫理的問題／生命倫理は道徳律に基礎を置く
生命倫理の議論において信仰が果たすべき役割
幹細胞とクローニング
体細胞核移植とＥＳ細胞生成とは根本的に異なる／医療を超えて
増強的介入／結論
注
謝 辞
解説―教会は進化論とどう向き合うか
旧版『ゲノムと聖書』の訳者あとがき
『ＤＮＡに刻まれた神の言語』のあとがき
著者・訳者など：フランシス・コリンズ／中村昇・中村佐知
【フランシス・コリンズ 】
米国の遺伝学者、医師。エール大学より物理化学博士号、ノースカロライナ大学より医学博士号を取得。エール大学で人類遺伝学の特別研究員、ミシガン大学で内科学と人類遺伝学の教授を経て、米国国立ヒトゲノム研究所の所長（1993〜2008年8月）に。在任中には国際ヒトゲノム計画の代表も務めた。2009年に米国国立衛生研究所（ＮＩＨ）長官就任（2021年退任）。全米科学アカデミー及び医学院会員。嚢胞性線維症、神経線維腫症、ハッチンンソン・ギルフォード早老症候群、二型糖尿病ほかさまざまな遺伝性疾患の疾病遺伝子の発見に関わるなど、遺伝医学における業績は多く、関連分野でのリーダーとしての貢献も大きい。2007年にはアメリカで文民向けの最高位の勲章である大統領自由勲章を受賞。ギターを弾き、オートバイに乗り、同僚を楽しませるために替え歌を作ることを趣味とする。
ISBN：978-4-264-04348-5
DNAﾆｷｻﾞﾏﾚﾀｶﾐﾉｹﾞﾝｺﾞ
