新教出版社
邦人の手になる久々のローマ書本格注解
修辞学的=書簡論的分析の成果
ローマの信徒への手紙は紀元57年頃、コリントに滞在する使徒パウロが、ローマ帝国東半分のギリシア語圏で伝道を終えた時点で、まだ訪問したことがないローマの教会へ書き送った手紙である。著者はこのテキストを、当時のディアスポラ書簡の文脈に置き直し、編集史的な観点と共に修辞学的=書簡論的な分析を施すことによって、著者と読者とのコミュニケーションの中でいかなるメッセージがやり取りされたかを精緻に解明する。
上巻は、緒論に続いて8章までを扱う。
著者・訳者など:原口尚彰 著
ISBN:978-4-40011182-5
JAN:9789780000000