女子パウロ会
1988年にハーバード大学でジャン・ヴァニエがおこなった二つの講演をまとめた講演集。ラルシュ・コミュニティの創立者であるジャン・ヴァニエが、障害をもつ「なかま」たちから学んだ教訓を語る。
かつてジャン・ヴァニエは、ひたすら頂点を目指して競争社会の梯子を登り続けていた。しかし、ある機会から障害をもつなかまたちと共に暮らすことになる。その日々の中で、キリストは、最も低く弱い立場から、その救いの手を差し伸べてくださることに気がついた。それは、障害をもつ人びとを通してすべての人に告げられた福音であった。
人間の弱さは、神から与えられている。その弱さを、痛みとともに受け入れなければならない。自他の弱さに向き合うとき、イエスと結ばれている希望にも出会う。痛みも喜びも伴う愛を生きる、真のコミュニティに属する人びとは「復活のしるし」として、「死からいのちに変容していく仲介者」となる。
著者・訳者など:ジャン・ヴァニエ 著
宮永久人 訳
ISBN:978-4-78960803-9
JAN:9789780000000