地引網出版
「頑張る」生き方から「バルーフの世界」への転換
クリスチャン医師として畷生会脳神経外科病院の透析センター長を務める著者は、苦しい透析生活の中でもいきいきと生きるクリスチャンの患者と出会い、その秘訣を探るようになる。その後、ユダヤ人の友人から教えてもらったヘブライ語「バルーフ」に出会い、そこにそのような生活を実現する力を見出す。
―――――――――――――――――
一般的に「ゾーンに入る」などと言われる状態がある。物事に集中して疲れさえ覚えない状態だ。本書が示す「バルーフの世界」は、それと似ているが、神の御手の中にある安心感(平安)がその土台となっている。著者はまた、その世界に入るためには「内的な選択」が重要であるとする。本書には、私たちが「頑張る」生き方を脱却し、心から喜んでいきいきと生きるための道筋が示されている。
―――――――――――――――――
クリスチャン医師として大阪府四条畷市の畷生会脳神経外科病院の透析センター長を務める著者が、多くの患者さんを診る中で「いきいきと透析生活を送る」患者さんに出会う。その方はクリスチャンでもあり、「苦しみにあったことは 私にとって幸せでした。それにより 私はあなたのおきてを学びました。」(詩篇119:71)などのみことばを紹介してくれた。 それ以来、「いきいきと生きる」ためにはどうすればいいのかを祈り求める中で、ユダヤ人の友人から「バルーフ」というヘブライ語を教えてもらう。聖書では「祝福する」「ほめたたえる」「感謝する」「歓迎する」などと訳されており、著者はここに「いきいきと生きる」秘訣があると理解するようになった。 著者は本書で、「バルーフの世界」とは、a「神様から与えられた賜物を用いていただき、聖霊と共に、目的達成のために最善を尽くす」、b「どんな状況も感謝して受け取り、主に信頼して、主の働きを継続させる」と定義する。苦しい中にあったとしても、感謝と喜びをもって生きている状態である。 著者自身や友人のクリスチャンの証も記されていて、人が、頑張らないでいきいきと生きていく秘訣が示されている。
著者・訳者など:高橋 朗
判型:四六判 並製本
ページ数:146頁
ISBN:978-4-90163448-9
高橋 朗(たかはし・あきら)
1955年、岡山県生まれ。広島大学医学部卒業。1998年、夫婦そろってプロテスタントのキリスト教会で洗礼を受ける。それにともない、それまで救急外科医として働いていたが、透析専門医に変更し、日曜日を確保。同時にイスラエルへの重荷が与えられて、ヘブライ語をユダヤ人の友人たちから学び始める。現在、畷生会脳神経外科病院の透析センター長として勤務。日本メノナイトブレザレン教団石橋キリスト教会会員。