いのちのことば社
伝道者の書に見られるクールで乾いた現実理解は私たちの時代にも共通するもの。そこから著者は何を見出すのか。一緒に見出してみませんか。
「伝道者の書は、人生の『むなしさ』とその背後にある『死』という冷厳な現実を見据えた書物である。そのような重苦しいテーマを扱いつつも、というよりもそれだからであろうが、著者コーへレス(伝道者)はユーモアを忘れない。伝道者の書の中にはコーへレスのユーモアとペーソスが至る所に充満している。この注解書をひもときながら伝道者の書を読む人は、きっとそのことを発見して新鮮な驚きを覚えるに違いない。」
(訳者あとがきより)
本書は南アフリカ・バプテスト神学大学の旧約学講師であり、ヨハネスバーグのバプテスト教会の牧師であった著者が1983年当時に執筆したもの。著者は、伝道者について注解できる者は、「多分この世に幻滅や嫌気を感じて反感を抱いた経験のある皮肉屋だけだということになるだろう」と共感を寄せる。その共感のもとで、真正面から取り組んだ末に書かれたのがこの注解。訳者の熊谷徹氏は茅ヶ崎同盟教会牧師で、新聖書講解シリーズ『箴言・伝道者の書・雅歌』を執筆している。
聖書注解のスタンダードとして、世界中で確固たる地位を築いてきた本シリーズは、充実した内容はもちろん、初心者にも理解できる平易な記述が特徴。原書は35年の歳月をかけて刊行され、世界的にも高い評価を受けている。一般信徒から牧師、研究者に至るまでを読者対象としている。
ティンデル聖書注解の特徴- 第一級の聖書学者による執筆
- 多年の研究の成果を踏まえた詳細な内容
- あらゆる聖書研究に役立つ高度な学問レベル
- 解釈から適用まで説教づくりを丁寧にサポート
- 信仰生活への適用を助ける霊的解釈も加味
- 一般信徒にも理解しやすい明快な記述
著者・訳者など:マイケル・A・イートン
訳:熊谷徹
ページ数:208頁
判型:A5判 2段縦組 ソフトカバー
ISBN:978-4-264-02259-6
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Ecclesiastes
(Dendohsha no Sho)
Michael A. Eaton
Tyndale Old Testament Commentary Series #18. Paperback. A5 size, 208 pp.