イーグレープ
こんなおもしろい物語を完成させて、著者は突然、天国へと旅立った……
突然逝った著者の葬儀に、友人が遺品として両親にフロッピーを手渡した。その中には、著者が自らの40年の人生を綴ったような冒険物語が残されていた。……
宣教師の話を勘違いして箱舟を作り始めた父親のハルート。それに逆らい家出をした息子のトーワ。彼らを待っていたものは、モルソン家爆破事件など、次々に襲いかかってくる危機と冒険の数々だった。手に汗にぎるハラハラ・ドキドキの物語展開に、登場人物と一緒になって自分とは何か、家族とは、人生とは何かについて、考えずにいられなくなる。
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野津俊博(のづ・としひろ)
1964年1月16日、栃木県宇都宮市に一男三女の長男として生まれる。小さい時から作文やマンガを書くことが好きだった。1991年12月に受洗。キリスト教出版社や家庭教師などの仕事をしながら、児童小説の習作に励む。処女作となった本書『虹色の約束』を完成して間もなく、2004年8月24日深夜、横断歩道でひき逃げされ、40年の短い生涯を閉じる。日本キリスト宣教団・峰町キリスト教会会員(安食弘幸牧師)。
著者・訳者など:野津俊博
ISBN:978-4-264-02179-7
ニジイロノヤクソク