いのちのことば社出版部
"生きる力は「生命」であり、生きていく力は「いのち」。
魂に生きていく力が宿るときに、人は生き生きと生きていける。"
心や魂の疲れを覚えている人に贈るメッセージ集。ホスピス医として、精神科医として、教育者としての経験に基づいて、人間の「生」について語った講演集。死にゆく患者さんたちとの心の交流などを話しながら、人間を支え、生かすもの、ことばとは何なのかを示していく。巻末には、村上陽一郎氏との対談も収録。
- 【目次】
- まえがき
- 生命から魂へ
- 精神科医になった理由
- 精神科医として見えてきたこと
- ホスピスの働き
- いのちの輝きを支える
(茨城恵キリスト教会にて)
- ことばへのこだわり
- 「生命」と「いのち」
- 日々死を背負って
- 生きてきたように
- 気持ちをわかること
- 三つの和解
- 魂のゆとり
- 死にゆく患者の心に聴く──ターミナルケアと人間理解
(中京大学にて)
- だまされやすいもの三つ
- きょうを生きる
- ユーモアに救われる
- 二つの望み
- よくきくこと
- 感情に焦点を当てる
- 安易な励ましを避ける
- 理解的態度
- 死を思い、癌を語り合う
- 生きていく力
(能勢川キリスト教会にて)
- アジア大会から
- 自殺の三要素
- プラスを見る力
- 苛立たないこと
- 決断の結果を良しとする
- 人を赦す
- 引きずって生きる
- 不都合なことを受け入れる
- 将来の可能性を見る
- 縦の平安をいただく
- 平安を得る秘訣
- 対話──心の世紀への道標<村上陽一郎・柏木哲夫>
(大阪YMCA120周年記念講演会にて)
- あとがき
著者・訳者など:柏木哲夫
ページ数:151
判型:B6判
ISBN:978-4-264-02125-4
イキテイクチカラ
Strength to Go on Living
(Ikite Iku Chikara)
Tetsuo Kashiwagi.
How to help those who are suicidal, including those in hospice care and others mentally depressed, to embrace life and make healthy preparation for death.