いのちのことば社
「いのちのことば」誌の好評連載が加筆されて本になりました。
少年の頃、イエス・キリストに出会った老人が、5000人の給食の奇蹟、サマリヤの女、イエスさまの十字架、そして復活について証言する。福音書の記述にそった内容で、キリストの生涯がわかりやすく描かれ、十字架・復活の場面では、罪・救いについて言及する。
連載から加筆されただけでなく、イラストも追加されている。
小学三年生から読めるルビつき。
聖書を読んだことのない方や、子どもたちへのプレゼントにご利用ください- 「あとがき」に伝道メッセージがある
- ワンコイン(500円)で買いやすい
- コンパクトであげやすい
- イエスさまの生涯に子どもの視点で触れることができる
- 教会図書やプレゼントの常備本として
※参考:連載時のもの(注意:このまま本になっているわけではありません。本は加筆修正されイラストが加わり読みやすくレイアウトされています。)
∵∵ さ・わ・り・読・み −五千人の給食のシーンより− ∵∵
するとどうじゃ。そのまわりがキラキラと光りだしたのじゃ。その光は決して強くはなかったし、音もなかった。しかし、夕暮れの荒野の真ん中にあたかも天使が舞い降りたような、そう、美しい光だった。
奇跡はその光から起こった。光の中からふっくらしたパンが、音もなくあとからあとからあふれてきて、草原にこぼれ落ちた。パンの上にパンがあふれて……
イエス様のまわりは香ばしいパンの香りで包まれた。
ああ、忘れられんよ。キラキラしたやわらかい光の中から、ころころ、ころころと小おどりするようにパンが生まれてくるんじゃよ。
声を出す者はなかった。というより声も出なかった(17p)。
著者・訳者など:橘由喜
絵:上條滝子
ISBN:978-4-264-02384-5
イエスサマニデアッタショウネン
Boy Who Met Jesus
(Iesusama ni Deatta Shonen no Monogatari)
Yuki Tachibana, Takiko Kamijo, Illus.
The boy with the lunch in the Gospel account of feeding the 5000 grows up and reflects on the incidents of the Samaritan woman, the cross and resurrection and explains sin and salvation. It tells the life of Jesus from a child's viewpoint in narrative style, written for third grade level and up, with furigana. Touching, surprise ending. Evangelistic afterword. A good gift for people who have not read the Bible or for a lending library. B6 size, 64 pp.