いのちのことば社
教会が制度化し世俗化していのちを失っていくとき、神は時代ごとに荒野の預言者のような生活共同体を起こされ、霊的地下水となって今も流れている。その歴史を聖書から初期教会・中世・近現代までたどり、個人主義化する現代の信仰のあり方に初めの愛を問う。
目次
はじめに 3
【聖書編】
第1章 エデンの園における共同生活|聖書の人間観と創造の目的 8
第2章 イエスと弟子たちの共同生活|神の国の福音と新しい神の民 19
第3章 初代教会における愛の交わり|聖霊が力をもって臨むとき 31
第4章 新天新地における愛の交わりの完成|エデンから新しいエルサレムへ 40
【実践編】
第5章 初期キリスト教会(1)|愛に生きる教会共同体 49
第6章 初期キリスト教会(2)|聖餐と愛餐に生きる教会共同体 58
第7章 修道院の起源|祈りと労働のリズムの回復 66
第8章 修道院制度の確立|ベネディクト修道院 75
第9章 フランシスコとフランシスコ会(小さき兄弟会) 84
第10章 ヴァルド派(リヨンの貧者)|正統と異端の間 94
第11章 べギン運動|世俗社会と修道院の間に生きる女性たち 103
第12章 共同生活兄弟会|「ディヴォツィオ・モデルナ」(新しき信心) 112
第13章 フッター派(ハッタライト)|五百年の歴史を生きる財産共同体 121
第14章 アーミッシュ|世と異なる生き方 130
第15章 モラヴィア兄弟団(ヘルンフート同胞教団)|見張りの丘の光 139
第16章 ブルーダーホフ(兄弟団)|信仰の継承と共同体の存続 148
第17章 コイノニア・ファーム|アメリカ最南部で神の国を生きる 158
第18章 リーバ・プレース・フェローシップ|都市のただ中で愛の道を歩む 167
第19章 マリア福音姉妹会|山をも動かす信仰と祈り 176
第20章 テゼ共同体|小さく貧しい和解のパン種 185
第21章 真の共同体のしるしと挫折の原因|過去をふりかえり将来を見る 194
あとがき 204
著者・訳者など:後藤敏夫
ページ数:208頁
判型:四六判
ISBN:978-4-264-04298-3
Living Out the Kingdom of God
( Kami no Kuni o Ikiru)
Toshio Gotoh
When the church becomes institutionalized and secular and loses its life, God wakes it up by a living community that is like a prophet in the wilderness in that generation. It has become spiritual groundwater and is still flowing. As we trace the history of this movement from the Bible to the early church, through the Middle Ages, to the modern era, let’s ask how we can return to our first love and live out our faith in the present age of individualism. “4-6” size, 208 pp. ISBN978-4-264-04298-3 \1,900+