出版社・製造元:ハーベストタイム
イスラエルの民がバビロン捕囚になっていた70年もの間、イスラエルの地では、預言者の活動がありませんでした。
捕囚からの帰還後、そんなイスラエルにもついに、ハガイ・ゼカリヤ・マラキという3人の預言者が登場します。
ハガイは紀元前520年に活動した預言者です。
彼の活動期間はわずか3〜4カ月に過ぎませんでしたが、捕囚から帰還したユダヤ人が神殿再建を先延ばしにしていることについて、警告を与える使命を忠実に果たしました。
この書の主要テーマは、「先延ばしにすることの危険性」です。
一方ハガイと同時期に活躍したゼカリヤは、50年にわたって預言者としての活動を継続しました。
ゼカリヤ書のテーマは、「異邦人の時の間のイスラエル」です。
「神がイスラエルの民を見放すことはあり得ない。今という時に悔い改めて【主】に近づけ」
これが、霊的に貧しい状態であったイスラエルを励ました、ゼカリヤのメッセージです。
マラキ書は、イスラエルに与えられた最後の呼びかけです。
これ以降、バプテスマのヨハネが登場するまで、イスラエルに預言者は登場しません。
彼が取り上げた問題は、ネヘミヤ記で問題とされている内容と合致します。
祭司の腐敗、異邦人との雑婚、社会的弱者への抑圧、ささげ物の軽視などです。
マラキは、形骸化した信仰を糾弾しました。彼のメッセージは、今の時代を生きる私たちにも多くの教訓を与えています。
そんなハガイ書・ゼカリヤ書・マラキ書の解説を、24年続いたテレビ番組「ハーベスト・タイム」でおなじみの中川健一牧師が、初めて聖書に触れる方でも分かりやすい文章でお届けします。
(本書は、月刊デボーションガイドClay【クレイ】の、以下の解説記事を書籍化したものです。
2011年6月号〜7月号 ハガイ書、2011年7月号〜12月号 ゼカリヤ書、2011年12月号 マラキ書)
著者・訳者など:中川健一
ISBN:978-4-90860743-1
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