新教出版社
「推薦のことば」より
津島久雄牧師の「説教集」が出版されることを、心からうれしく思います。
先生がどんな思いからこの出版を思い立たれたのか、それにはいささか解説が必要ではないか
と思い、好善社の一員としてハンセン病療養所教会と関わり、先生とも長い交わりを許されてき
た者として少々のことを記し、この「説教集」の魅力とその特別な意義を皆さまにお伝えしたい
と思います。
一九六一年(昭和三六)、岡山の国立療養所長島愛生園内単立長島曙教会に隣接して「長島聖書
学舎」という小さな神学校が発足しました。創立者は原田季夫牧師。ハンセン病療養者の中から
伝道献身者を求め、「病者による伝道」(Mission of Lepers)の実現のために伝道者を養成しようと
始められたものでした。その神学校は、三期二〇人を教育して、一九七一年(昭和四六)閉校し
ました。従って、現在は存在しない神学校です。津島牧師は光明園家族教会から献身し、そのニ
期生として学び、卒業後同教会牧師として迎えられ、二〇〇四年隠退されるまで、心を尽くして
同教会に仕えられました。
先生は、聖書学舎に学んだことを、何にも代えがたい神の特別な恵みとして感謝し、その感謝
と報恩の気持ちをこの説教集で表したいと願われたのです。
著者・訳者など:著 津島久雄/序文 棟居 勇
ISBN:978-4-40051994-
JAN:9790000000000
- 978-4400519942