新教出版社
アイデンティティーへの侵略
いま高校生と語る戦後補償・人権
今村嗣夫/小暮修也 (著)
判型:四六判
ページ数:196
1995年8月20日第1版第1刷
新教出版社
刊行時定価(税別)1,600円
───────────────────────────────────────────
はしがき より
…日本政府は、アジア太平洋戦争により「重大な人権侵害」を被ったアジア諸国の被害者個人個人
に対し、戦後五十年を経過しようとしている今日なお国家補償をしようとはしていない。国会は、
あの十五年戦争を「侵略」戦争と認めあの非人間性を想起し「謝罪」することを回避した文言の決
議を、過半数割れの議場で行ない、国際信用を喪失している。アジアの目が疑い深くみつめている
とおり――戦争についての薄っぺらな道徳意識しかない日本政府や国会は、国連の安全保障理事会
の常任理事国入りを果たし、国際貢献の美名のもとに日本の軍隊・自衛隊を海外派遣し、軍事大国
化をもくろみ、また昔日のように、自国の繁栄のために他民族を隷属化する行為を繰り返しかねな
い。「あの非人間性を思い出すことを拒むものは、だれであれ、新しい伝染病にかかりやすい。」
(ワイツゼッカー)…
著者・訳者など:
ISBN:4-40042412-X
JAN:9784400000000