あめんどう
大切な子ども達を責任感のある自立した大人へと育てるために
子どもと関わるすべての人々へのガイドブック
ベストセラー『境界線(バウンダリーズ)』を子育てに生かす、姉妹編です。
「第14章 さあ、やってみよう」より抜粋
もう遅すぎる?
境界線について話していると、いちばんよく尋ねられる質問は、「今からでは遅すぎるでしょうか?」です。深刻な問題のあるわが子に悩む親たちは、どうしたらいいか途方にくれ、希望を失いかけているかもしれません。しかし、正しいことを始めるのに遅すぎるということは決してありません。
とはいえ子どもが幼ければ幼いほど、生活に境界線を組み込むのが容易であることは事実です。しかし、高校生になっても子どもは子どもで、大人ではありません。つまり、本人が何と言おうとも、まだ未完成だという意味です。
子どもはどんなに反抗しようと、心のどこかで親の助けを欲しています。親が親としての権威をもって介入してくれるのを待っています。コントロールしきれない自分の感情や行動におびえ、自分よりも大きな誰かにストップをかけてもらい、枠組みを与えてほしいと願っているのです。
目次
はじめに なぜこの本が書かれたか
第一部 なぜ子どもに境界線が必要なのか
第1章 子どもの「将来」は、「今」にある
第2章 成熟した人格とは
第3章 境界線のある親になる
第二部 子どもに教えるべき境界線の十の法則
第4章 自分の言動には必ず「結果」が伴う ─ 種蒔きと刈り取りの法則
第5章 自分のことは自分で ─ 責任の法則
第6章 できること、できないことの違い ─ 力の法則
第7章 大切なのは自分だけではない ─ 尊重の法則
第8章 「ママがそう言ったから」を卒業する ─ 動機の法則
第9章 痛みなくして成長なし ─ 見極めの法則
第10章 かんしゃくよ、さようなら ─ 主体性の法則
第11章 感謝の心があると幸せ ─ 妬みの法則
第12章 積極性を引き出そう ─ 活動性の法則
第13章 正直がいちばん ─ 開示の法則
第三部 子育てにおける境界線の実践
第14章 さあ、やってみよう ─ 子どもに境界線を習得させる六つのステップ
訳者あとがき
著者・訳者など:ヘンリー・クラウド
ジョン・タウンゼント
共著
ISBN:978-4-90067721-x
ヘンリー・クラウド(Henry Cloud)/ジョン・タウンゼント(John Town-send)
臨床心理学者、カウンセラー、ビジネスコンサルタント、リーダーシップコーチであり、それぞれニューヨーク・タイムズのベストセラー・ランキングに名を連ねる著作家でもある。共著に『境界線〜聖書が語る人間関係の大原則』(中村佐知、中村昇共訳 地引網出版)、『二人がひとつとなるために 夫婦をつなぐ境界線』、『聖書に学ぶ子育てコーチング 境界線〜自分と他人を大切にできる子に』(ともに、中村佐知訳 あめんどう)、タウンゼントの著書に『避けられない、無視できない(身近な困った人たちへの対処法) 』(小川由佳訳 きこ書房)、クラウドの著書に『厄介な上司・同僚に振り回されない仕事術』(中村佐知訳 NTT出版)、ほか多数。