教文館
出エジプト記32章に描かれる「金の子牛像事件」は、ユダヤ教にとっては先祖の犯した「大いなる罪」であり、キリスト教にとってはユダヤ教に対する格好の攻撃材料であった。両者において、この事件はどのような罪とみなされ、モーセやアロンらはどのように描かれてきたのか。聖書学や神学と異なるユダヤ学の立場から、ギリシア・ラテン教父ならびにシリア教父との解釈の比較を試み、ユダヤ教とシリア・キリスト教の近接関係をも解明する貴重な研究。
著者・訳者など:大澤耕史 著
ISBN:978-4-76427422-8
JAN:9789780000000