新教出版社
ヴォーリズは日本人を深く愛し、後に日本に帰化し、滋賀県近江八幡を拠点に、建築家、教育者、実業家、伝道者として超人的に働いた。本書は、彼の多彩な活動を生み出したキリスト教信仰を示す、主に『湖畔の声』誌に寄稿された珠玉のエッセイ71編および自伝的エッセイ「一粒の信仰」等を収録。激動の時代をひたすら神の国を目指して走った一信徒の軌跡が鮮やかに。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)は教会堂や学校をはじめ多くの名建築を残したことで知られるが、その働きは建築にとどまらない。日本人を深く愛し、後に日本に帰化し、近江八幡市を拠点に、教育者、実業家、伝道者としても超人的な働きを残した人物であった。 本書は、そのヴォーリズの多彩な活動の中核にあった剛毅なキリスト教信仰を伝える珠玉のエッセイ70余編や、自伝的エッセイ「一粒の信仰」等を収録。執筆時期は明治末年から戦後にまで及ぶ。 本書を通して初めて、激動の時代をひたすら神の国を目指して走った一信徒の姿とその志を追うことができるようになるだろう。
著者・訳者など:W.M.ヴォ−リズ
木村 晟
ISBN:978-4-40052678-0
JAN:9789780000000
監修:木村晟(きむら・あきら)
1934年滋賀県野洲市生まれ。近江兄弟社学園を経て日本大学文学部で学ぶ(国語学専攻)。文学博士。桜美林大学、神戸女子大学、駒澤大学などで教鞭を執る。現在、駒澤大学名誉教授。著書は国語学関係の他にヴォーリズに関するものも多い。『帰天していよいよ光彩を放つ勇者のスピリット――平和の使者W・メレル・ヴォーリズの信仰と生涯』、『神への讃歌――ヴォーリズと満喜子の祈りと実践』、『すべては主の御手に委ねて――ヴォーリズと満喜子の信仰と自由』(いずれも聖母文庫)ほか。