教文館
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ヘブライ語、アラム語の世界的権威による画期的な翻訳!
紀元前後のユダヤ教また新約聖書の背景を知る上で不可欠な死海文書。その中から最も重要な「創世記外典」「ハバクク書注解書」「共同体の規約」を精選して翻訳。
アラム語で書かれた「創世記外典」は聖典の「創世記」を、著者が想像を膨らませ、創世記をめぐって当時流布していた伝承を取り入れて創作した「当世風創世記」と呼んでもよい文書である。学界ではrewritten Bibleと呼ばれることもあり、死海文書の中には他にも幾つか例がある。残りの二書、「ハバクク書注解書」と「共同体の規約」はどちらもヘブライ語で書かれているが、前者はこれも死海文書の中にかなり多くの例のある文書群の一つで、後者は死海文書の中のかなりのものを執筆し、あるいは教団成立以前に遡る文書を書写し、またそれを読んだクムラン教団の憲章とも言える内容的に極めて重要な文書である。(「はしがき」より)
著者・訳者など:村岡崇光 編訳
ISBN:978-4-76426752-7
JAN:9789780000000
村岡崇光(ムラオカタカミツ)
1938年広島市生まれ。小中高は両親の田舎の鹿児島県。1960年東京教育大学(現・筑波大学)で英語文献学を専攻して卒業。同大学言語学科で故関根正雄教授に師事して聖書原語を学び、修士号取得。博士課程在籍中の1964年イスラエル政府奨学金でエルサレム・ヘブライ大学に留学しヘブライ語、セム語を学び、1969年故ハイム・ラビン教授のもとでヘブライ語学で博士号を取得。1970年から2003年まで英国マンチェスター大学、オーストラリアのメルボルン大学並びにオランダのライデン大学でヘブライ語とその関連語を教授、研究した。2001年から2002年までドイツゲッティンゲン大学客員教授。2006年以来エルサレムのヘブライ語アカデミー名誉会員。2017年、英国学士院よりヘブライ語文法並びに七十人訳(旧約の古いギリシャ語訳)の分野での研究功績に対して、同年度のバーキット・メダルを授けられた。2014年、日本聖書協会より聖書事業功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)