いのちのことば社
しばしば個人的な「きよめの体験」として扱われてきたホーリネスを聖書に照らして吟味・再考する。英国・ナザレン神学校の教授たちが共同で聖書的・神学的・教会史的・牧会的に省察した論考を初の邦訳。体験主義の偏りを修正し聖性の豊かさを発見する。上巻は神の似姿を取り戻す、関係性の回復がテーマ。
私たちの問題は信頼性のギャップである。今日さまざまな分野でこのギャップが存在 する中、キリスト教の教理、特にウェスレアンの教理と日常生活との間にあるギャップ ほど、現実味のある深刻なものはない。ストレートなホーリネス神学は単純な頭脳を納 得させるかもしれない。しかし、私たち自身の不完全さが、キリスト者の完全の主張を ことごとくくつがえしているように思える。……(本書の出版は)ホーリネス信仰に、 本来の輝きを取り戻す大きな一歩のように思う。(藤本 満/まえがきより)
目次
まえがき 教理と生活のギャップを乗り越える 藤本 満
日本語版への序 伝統を聖書から吟味する D. スワンソン
第1章 聖化の再発見の必要性
第2章 スタートポイントはどこに
第3章 創世記に聖性を見出す(1〜11章)
第4章 創世記に聖性を見出す(12〜50章)
第5章 出エジプト記の「聖なる国民」
第6章 レビ記の「わたしが聖であるように」
第7章 民数記の清潔・禁酒・リーダーシップ
第8章 申命記の「心を尽くして愛する」誓い
第9章 ヨシュア記のホーリネスコード
第10章 歴代誌の「もし私がへりくだるなら」
第11章 ヨブ記の「完全で正しい」
第12章 詩篇の「聖なる神」
第13章 知恵文学の実践的ホーリネス
第14章 イザヤ書の「聖なる方」
第15章 イザヤ書の「聖なる道」
第16章 前8世紀の預言者たちの聖化
第17章 捕囚後の預言者たちの聖化
第18章 旧約聖書の証言 (1)吹き荒れる力強い風としての聖霊
第19章 旧約聖書の証言(2)注ぎ出す聖霊
第20章 古代教父の聖化
第21章 アウグスティヌスと原罪
第22章 時間と空間における聖性
第23章 空間と時間における聖性
第24章 ルドルフ・オットーの「聖なるもの」
第25章 聖化と福音書
あとがき 大頭眞一
著者/訳者/監訳者/査読者 プロフィール
著者・訳者など:英国・ナザレン神学校教授陣 著 大頭眞一と焚き火を囲む仲間たち 編
ISBN:978-4-264-04360-7
Re-Minting Christian Holiness, Part 1 Old Testament, Church History
( Seika no Saihakken, Jo: Kyuyaku, Kyohkaishi)
Nazarene Theological College Professors
Be as clean as the Lord. The perfection of the Christian. Overcome the gap between doctrine and life. In the light of the Bible, let’s examine and reconsider holiness, which has often been treated as a personal "cleansing experience." Let’s correct the bias of experientialism and discover the richness of holiness. This is the first Japanese translation of a biblical, theological, church-historical, and pastoral review of the doctrine and its practice by professors at the Nazarene Theological Seminary in the United Kingdom. The first volume is about regaining the image of God and restoring relationships. “4-6” size, 288 pp. ISBN978-4-264-04360-7 \2,000+