いのちのことば社
日本宣教の現状を分析・解釈し、宣教の方向性を具体的に提言する
2016年の第6回日本伝道会議に際して編纂された『データブック 日本宣教のこれからが見えてくる』の流れを継承しつつ、単にデータを提供するにとどまらず、現状を分析・解釈し、さらには宣教の方向性を具体的に提言するところまで踏み込んだ公式ガイド。
本書について JCE7実行委員会より
この度出版される「宣教ガイド2023」は、JCE6の際に出版された『データブック 日本宣教のこれからが見えてくる』の後継本です。JCE6の出版以降『データブック』に
ついては、様々な声が寄せられました。中でも「データの解釈と方向性を明確に」という要望も多く、今回は少なからずその声に応じる形での出版となっています。また実際に、各章の内容は、JCE7本大会のプログラムの各セッションでも取り扱われ、SGT、AGT(プロジェクト、分科会)などでの議論の基礎資料として参照されるものになっています。さらに第10章には、JCE7の宣言文とその解説が掲載されており、JCE7大会最終日には、この書籍を手に、共に宣言文を読み味わう予定でおります。ぜひ、JCE7会場または通信販売等にて本書を入手いただき、共に、「おわり」から「はじまる」宣教協力についてその道筋を探ってまいりましょう。
刊行の辞
JCE7プログラム局長、JEA宣教委員会委員長 中西雅裕
ウィズ・コロナの時代は以前のやり方にただ戻るのではなく、本質を見極め、終わらせるべきものを終わらせ、新しく始めるものを始めていく「新しい時代」の始まりなのです。複雑になりつつある社会の変化に目を向けて、災害、環境破壊、少子高齢化、デジタル化、国際政情不安、多文化共生などの課題に教会がしっかりと向き合う必要があります。このコロナ渦で、私たちは今までできないと思ってきたデジタル化を、否応なく受け入れ、適応し、それができているのですから。 この変化への適応の助けとなる基本データとして発行されたのが、この『宣教ガイド2023〜「おわり」から「はじめる」宣教協力〜』です。日本福音同盟(JEA)宣教委員会宣教研究部門のメンバーが幅広いところからデータを集め、考え、Zoomミーティングや合宿を繰り返して、第7回日本伝道会議(JCE7)に合わせて執筆しました。前回の伝道会議以降の、キリスト教界に関する変化をまとめてあります。ぜひ、このデータを用いて議論し合いたいと思います。
推薦のことば
JEA宣教委員会前委員長 三浦春壽
若い牧師たちが、ご自分たちに託された主の教会の牧会に専念する一方で、みことばと聖霊に励まされ、助けられながら、日本と世界の宣教の現状を分析し、今後の宣教について考え、まとめたものがこの『宣教ガイド』です。これは、今後の日本の教会の宣教協力と使命について提言している力作です。 二元論(霊か肉か、善か悪か、光か闇か、味方か敵か、0か1か)の世界観が社会を支配する中、万物を創造された主なる神様の支配による、包括的(ホーリスティック)福音宣教がキリスト教会に託されています。それは、神様の主権に基づく価値観に生きるいのちの喜びであり、キリストの十字架と復活により隔ての壁が打ち破られる和解の福音を提示することです。格差や分断が広がる世界にあって、包括的福音宣教を携えるためにも、この『宣教ガイド』をお用いいただくよう、心からお薦めします。
著者・訳者など:JEA宣教委員会宣教研究部門 編
判型:A5判
ページ数:248頁 並製
ISBN:978-4-264-04459-8