いのちのことば社・フォレストブックス
病理学者としてがんに向き合ってきた医師、樋野興夫氏は、全国で「がんカフェ」を展開し、がん患者の苦悩を和らげる活動を行なっています。また、小澤竹俊医師は、横浜で終末期の在宅医療を行う傍ら、ホスピスマインドを生かして、同じ地域に住む苦しむ人に手を差し伸べる人材を育てる活動も行っています。不治の病などに苦しむ人に寄り添うお二人に、死を起点に人生を考える先にある希望について語っていただきます。
著者・訳者など:樋野興夫 小澤竹俊 対談
ページ数:112頁
判型:B6変型判
ISBN:978-4-264-04457-4
樋野興夫 (ひの・おきお)
1954年生まれ。医学博士。米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て、順天堂大学名誉教授。新渡戸稲造記念センター長。順天堂大学医学部(病理・腫瘍学)客員教授。一般社団法人 がん哲学外来理事長。恵泉女学園理事長。東京女子大学理事。2002年癌研究会 学術賞、2003年高松宮妃癌研究基金 学術賞、2004年新渡戸・南原賞、2018年 朝日がん大賞、長與又郎賞。著書に『がん哲学外来入門』(毎日新聞社)、『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)、『こころにみことばの処方箋』(いのちのことば社)など著書多数。
小澤竹俊(おざわ・たけとし)
1963年生まれ。1987年、東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。現在、めぐみ在宅クリニックで終末期の在宅医療支援を行っている。小中学校、高校で「いのちの授業」を行うほか、一般社団法人 エンドオブライフ・ケア協会の理事を務め、終末期などで苦しむ人を精神的にサポートできる人材育成を行っている。著書に『折れない心育てる いのちの授業』(KADOKAWA)、『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』(アスコム)
第1章:死を意識した方々と向き合う
第2章:解決できない苦しみと向き合う
第3章:死と向き合う医療を支える心 (変更の可能性あり)
Having Hope While Living Facing Death
(Shi o Ishikishite Ikiru Kiboh)
Dr. Okio Hino and Dr. Taketoshi Ozawa
When facing death, which comes to everyone, there is a hope to be found. Dr. Okio Hino, a pathologist who works with cancer patients, has developed "cancer cafes" throughout Japan to ease the suffering of cancer patients. Dr. Taketoshi Ozawa, while providing end-of-life home medical care in Yokohama, is also working to nurture people who can reach out to those suffering in the same community, utilizing his hospice mindset. These two doctors, who work closely with people living with incurable diseases, discuss the hope beyond death. B6 size, 112 pp. ISBN978-4-264-04457-4 \1,200+