出版社・製造元:イーグレープ
本書はキリスト教葬儀社社員として実際に多くの葬儀を執り行った経験を持ち、現在も東京都足立区のキリスト教会で牧師を務める著者が詳細に解説した、最新の「キリスト教葬儀ガイドブック」である。
第一部ではキリスト教の死生観と、著者がキリスト教葬儀に携わるようになった経緯が記され、第二部では葬儀の現場で著者が遭遇した様々な出会いを通して、葬儀が単なる儀礼ではなく故人ご本人の「生きてきた証し」であること、遺族との深い絆を紡ぐものであることなどが明かされる。
第三部は、キリスト教諸派による差異を念頭に、葬儀のプログラムや実際の手順と注意点、使用される聖書箇所や讃美歌、祈りの文言など、実際に葬儀の現場で実用的に使えるガイドブックとなっていて、司式を行う教会の牧師、役員、葬儀社社員にとって、すぐに役立つ情報が満載されている。
キリスト教葬儀について知りたい人や終活を考えている人にも、大いに参考になる一冊。
・イエス・キリストと私自身が出会った道程を通して、死の恐怖からの解放と永遠のいのちをもたらす神を証しすること
・キリスト教葬儀に触れる機会の少なかった方や、キリスト教徒ではない方の疑問にお答えすること
・「キリスト教葬儀はただ無念さや悲しみだけで終わらない」と知っていただくこと
・キリスト教葬儀を通して、神の慰めの証しを伝えること
・キリスト教葬儀未経験の牧師や教会葬儀委員、葬儀の司会を担当される信徒の一助となる情報を提供すること
足かけ九年という短い期間ではありますが、キリスト教葬儀社のスタッフとして現場に遣わされ、その際に培われた経験を、ここにまとめることにいたしました。
巻末には、これまでに私が携わった教会葬儀で牧師の方々が司式された内容や、複数の教団の式文などを参考にし、「キリスト教葬儀の手引き(召天から葬儀、納骨までの司式例)」を掲載いたしました。葬儀のプログラムや式文、会場のご案内、進行アナウンスの一例としてご活用いただければ幸いです。
収録内容
推薦のことば
■はじめに
・永遠のいのちに至る門・キリスト教葬儀
・キリスト教の死生観
・葬儀は人生最後の証しの場
・本著の目的
■第一部 葬儀屋から牧師へ
・生きる価値のない者とは
・得体の知れないものに追われる日々
・死の恐れに取り憑かれて
・キリストとのファースト・コンタクト
・日曜は仕事をしないほうが良い?
・挑戦的な祈りと神との約束
・神が与える試練とは?
・死に打ち勝ついのち
・人の思いをはるかに超える神の力
・赦すこと、赦されること
・祈りの力と家族の救い
・収穫の時と示された道
・悲しみを超えて ~険しき道程
・葬儀屋と牧師の二足のわらじ
■第二部 いのちの遺言
・まなちゃんと横断歩道
・搬送車ドライバーと思い出の道
・トラック運転手のスーさん
・文子さんのエンディングノート
・心に寄り添うキリスト教葬儀とは
・おわりに
■第三部 キリスト教葬儀の手引きと司式文例
一、枕頭の祈り
二、ご遺体の搬送
三、納棺
四、葬儀式(前夜式・告別式)
五、出棺
六、火葬 (炉前で行う祈り)
七、火葬待ち
八、収骨
九、解散とご挨拶
参考文献・著者および出版元
著者・訳者など:町田 要一
判型:四六判・ソフトカバー
ページ数:140頁
ISBN:978-4-90917042-2
町田 要一(まちだ よういち)
1963年・東京都文京区生まれ。1999 年・キリスト教プロテスタント教会にて受洗。
2007年から企業で働きながら自宅を解放して自給伝道を始める。
2011年から足かけ9年、キリスト教葬儀社 3社に勤務。
2016年・JTJ 宣教神学校卒業。
2017年・牧師按手。
現・足立花畑キリスト教会牧師。