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罪洗われ、待ち望む 神に忠実でありたいと願うゲイ・クリスチャン 心の旅(29615)

いのちのことば社

ゲイ・クリスチャンとして神に忠実に生きる 
 ”サイドB” という選択

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同性愛を自らのアイデンティティとして肯定しつつ、神に忠実でありたいと願うゲイ・クリスチャン。独身という道を選択する「サイドB」の立場を代表する神学者の葛藤と決断への心の旅。

【本文抜粋】
「癒やされない」同性への性的指向を経験し続けながらも、性的関係を求めるのではなく、自身のセクシャリティを神に委ね、神の前に忠実に生きる方法として、意図的な独身生活と禁欲を追求することは、何を意味するのでしょうか。

【神学/同性愛と教会】 ゲイとして神に従う信仰者を自認する「サイドB」(クリスチャン新聞)

 
【目次】
まえがき ゲイ・クリスチャンに託された賜物  藤橋 仰
日本語版への序文  ウェスレー・ヒル

導 入
前 奏 罪洗われ、待ち望む
第1章 物語に形作られる人生
間 奏 美しい傷跡
第2章 孤独の終焉
後 奏 汝は稲妻、そして愛
第3章 神が与える栄誉

罪洗われ、今なお待ち望む
〈補遺〉同性愛に対する福音派のアプローチ

訳者あとがき 破れ口に立つヒルの決断

著者・訳者など:ウェスレー・ヒル/岡谷和作
ページ数:256頁
判型:四六判
ISBN:978-4-264-04479-6

【著者プロフィール】ウェスレー・ヒル
保守的な南部バプテスト教会の出身で現在は聖公会司祭、米国・ウェスタン神学校新約学准教授。英国・ダラム神学校でPh.D.(新約学)取得。スピリチュアル・フレンドシップ、リヴォイス・カンファレンスなどサイドB当事者の運動を主導している。

Washed and Waiting: The Spiritual Journey of a Gay Christian Who Wants to Be Faithful to God
(Tsumi Araware Machi Nozomu)

Wesley Hill

Living Faithfully to God as a Gay Christian and Choosing "Side B". The author admits that homosexuality is his identity but wants to be faithful to God. A journey of the heart of a theologian who represents the "Side B" position in choosing celibacy, and his struggles and decisions. 46 size, 256 pp. ISBN978-4-264-04479-6 \2,000+

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レビュー件数:2

評価

2024/04/22

ころさん

ウェスレー・ヒルは、ゲイ・クリスチャンを自認して、独身という選択と、それを支えていく教会のあり方を深く、鋭く、論じ、提唱します。
C・S・ルイスやヘンリ・ナウエン、ビュークナー、敬愛する師匠たちも登場して、嬉しくなりました。

詳細は、同書を読んでいただくとして…

イエスが「姦淫してはならない」の律法を「情欲を抱いて女を見る」と説き明かしたことは有名。
「情欲」とは、性的欲求に限らず、強い願望であり、自分の支配欲の対象にしてしまうこと、「他者」を心の中で、自分の対等な人格ではなく、モノ化してしまうこと、軽蔑や笑い、優越感を持って誰かを扱うこと・・・それが「姦淫」。
自分の中にあるホモフォビアと向き合い、誰をも「対象化」しないことを、まず自分に問いかけることが、原点なのだと思うようになっています。

自分も、待ち望んでいます。
心の奥底で、一瞬、無意識にでも、誰かを、馬鹿だと蔑んだり、「自分の方が知っている/正しい」と笑ったり、敵だと恐れたりしないで、喜べるように変えられることを。

評価

2024/03/29

Kさん

保守的な神学的立場の神学者であり、ゲイ(同性愛)の性自認の牧師の霊的旅路と思索の著。 その両眼を持つからこそ、保守的な立場の欠陥(友情の価値の軽視、過度な「霊的」解決志向、独身論の欠如と結婚の理想化…)をシッカリ掘り下げていく。 何より、終末論的な希望が、具体的に、聖書的に、偉大な奥義として語られて、圧巻でした。 日本語版の訳者あとがきも丁寧。 Wholisticが訳しにくい…というのも本当に分かる(涙)

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