出版社・製造元:いのちのことば社
DV被害を受けた女性のシェルターを運営してきた、女性・人権支援センター「ステップ」理事長の栗原加代美氏。被害者が安心して帰れる家庭にするには、加害者の真の更正が必要と考え、2011年から更正プログラムを提供し始めた。受講者の8割以上が悔い改め、家族との真の和解に至っている姿のレポートと、栗原氏の活動を紹介。
DVはなおらないと世間では言われています。しかしステップでは、八、九割がなおっています。感情そのものに働きかけても怒りを抑えられませんが、考え方(思考)を変えることで怒りは消せるからです。思考を変えることによって怒りが消える、だから人が変わることができ、壊れた夫婦関係、親子関係も回復することができる。(本文より)
目次
はじめに …………5
被害者支援と加害者更正はDV解決の両輪 栗原加代美 …………13
DV加害者六人の再生体験 中田朗 …………55
コラム グループワーク見学ルポ …………82
取材後記 怒りをどうコントロールするか? 中田朗 …………114
新しい人生に向けて 碓井真史 …………123
巻末付録 怒りをなくす魔法の言葉…………128
著者・訳者など:栗原加代美
ページ数:136頁
判型:B6判
ISBN:978-4-264-04379-9
栗原加代美
1946年、旧満州生まれ。共立女子大学英文科卒。2001年、神奈川県にDV被害者保護シェルター開設。2011年、「選択理論」を用いてDV加害者更生プログラム開始。NPО法人女性・人権支援センター ステップ理事長。日本選択理論心理学会会員。2013年に国際ソロプチミスト社会貢献賞、2021年に社会貢献者表彰を授与される。
Family Regeneration After Domestic Violence
(DV Kara no Kazoku Saisei)
Kayomi Kurihara
The author is the director of a women’s shelter for victims of domestic violence called “Step.” She developed a counseling program to help the perpetrators of the violence to change their attitudes and behavior and be reconciled to their families. More than 80% of the participants repented and reconciled with their families. This is a report on 6 men and how they were helped to change. B6 size, 136 pp. ISBN978-4-264-04379-9 \1,300+