いのちのことば社
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キリスト者の「生き方」を指し示した名著
霊性の大切さや、霊的な生活とは何かについて語った本書。
約半世紀前に発行された本ながら、そのメッセージの重要性は何ら変わらない。「霊的であることは、理論ではなく、実体である」と語る著者のことばは、闇が深まった現代に生きる信仰者に強く響いてくる。
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1980年代に学生時代を過ごした私にとって、シェーファーはヒーローでした。「霊性」ということばを私が初めて意識したのも、本書を通してでした。
今回改めてこの本に目を通して気づくことは、「真の霊性」を求めるシェーファーの探求が、彼自身の「霊的危機」に始まるものであったことです。彼は、信仰の「実体(リアリティ)の問題」を根本的に考え直さなければならなくなりました。信仰の「リアリティ」とは、信仰の「現実味・実感」の問題であると言い換えることができます。私自身もこの問題に30代前半で直面しました。
西洋文明(そして神学的には自由主義や新正統主義)と対峙したシェーファーが語る「真の霊性」は、21世紀に生きるキリスト者にとって根源的なチャレンジであると思います。
『「霊性の神学」とは何か』著者 篠原明
(『真に霊的であること』解説文より抜粋)
【目次】
第1部 罪のなわ目からの自由
1. 律法と、愛の律法
2. 死の中心性
3. 死を通って復活へ
4. 御霊の力によって
5. 超自然的宇宙
6. 救い 過去―未来―現在
7. 信実な花嫁
第2部 罪のなわ目の結果からの自由
8. 良心からの自由
9. 思考生活における自由
10. 心理的問題の実質的いやし
11. 全人の実質的いやし
12. 人格的関係における実質的いやし
13. 教会における実質的いやし
解説(篠原明)
著者・訳者など:フランシス・A・シェーファー
ページ数:320頁
判型:四六判
ISBN:978-4-264-04364-5
【フランシス・A・シェーファー】
1912-1984年。1935年、ハムデン・シドニー大学を優等な成績で卒業。その後、ウェストミンスター神学校を経て、1938年にフェイス神学校を卒業。聖書長老教会の牧師を務めた、福音主義の神学者。1948年、妻のエディスと共にスイスで「ラブリ」コミュニティを立ち上げた。著書に、『理性からの逃走』『それでは如何に生きるべきか』『神なき時代のキリスト者』(以上、いのちのことば社)などがある。
True Spirituality
(Shin ni Reiteki de Aru Koto)
Francis Schaeffer
New Classic Series book. Placing Christ‘s redemptive power at the center of Christianity, the author characterizes true spirituality by its results: man‘s freedom from sin, emotional and spiritual wholeness, and unity with one‘s fellowman. “4-6” size, 320 pp. ISBN978-4-264-04364-5 \2,000+