キリスト新聞社
地震、津波、豪雨、噴火、パンデミック、戦争……いずれ起こるとされる首都直下型地震や南海トラフ地震。
災害列島日本に立てられた、私たちキリスト者は、大災害をどのようにとらえ、またどのように備え、神と隣人を愛し、神の国に向かって進むのか。
英国の神学者アリスター・マクグラスのほか、日本のカトリック、改革派、日基教団、福音派の神学者・牧師・宣教師が、あの大震災を振り返り、苦難の意味を神学する。
【編著者】
藤原淳賀(青山学院大学教授、同シンポジウム代表)
【著者】
アリスター・E・マクグラス(オックスフォード大学教授)
菊地功(カトリック東京大司教区大司教)
吉田隆(神戸改革派神学校校長)
森島豊(青山学院大教授)
朝岡勝(東京キリスト教学園理事長)
ジェフリー・メンセンディーク(桜美林大学教授)
【目次】
<講演1>
回復と再生 —災害に対するキリスト教的応答の考察—
オックスフォード大学教授 アリスター・E・マクグラス
Recovery and Renewal
Reflections on a Christian Response to Disasters
Oxford University Alister E McGrath 37
<講演2>
カトリック教会における東北の大震災後の取り組みと、この2年間の感染症対策
カトリック東京大司教区大司教(前カリタスジャパン責任司教) 菊地 功
<講演3>
“死の陰の谷”を歩む教会
神戸改革派神学校校長(前東北ヘルプ代表) 吉田 隆
<講演4>
試練と摂理 —創世記第22章を手引きにして—
青山学院大学教授 森島 豊
<青年の部1>
3.11から10年、そして……
東京キリスト教学園理事長・学園長 朝岡 勝
<青年の部2>
震災と信仰 —弱いときにこそ強い—
桜美林大学チャプレン・准教授、米国合同教会宣教師 ジェフリー・メンセンディーク
<特別寄稿>
大災害の神学
東日本大震災国際神学シンポジウム代表、青山学院大学教授 藤原淳賀
【東日本大震災国際神学シンポジウムとは】
2012年3月、震災直後に日本の教会に支援を申し 出てくれた米フラー学校と共に、聖学院大学総合研 究所、東京基督教大学、DRCnet(災害救援キリス ト者連絡会)の主催で、プロテスタントの主流派と 福音派の壁を越えて始められたシンポジウム。2回 目以降はカトリックも加わり、国、教派を超えて、あ の大震災を神学していく営みが続けられている。https://theosym311.wixsite.com/ts311
著者・訳者など:藤原淳賀・アリスター・E・マクグラス・菊池 功・吉田 隆・森島 豊・朝岡勝・メンセンディーク
A5判・並製・140頁
ISBN:978-4-87395805-7